第4回 婦人科がんバイオマーカー研究会 学術集会

Japan Gynecologic Oncology Biomarker Research

お陰様を持ちまして当学術集会は多数のご参加を得て成功裡に終了いたしました。

ご協力誠にありがとうございました。

ご挨拶

第4回婦人科がんバイオマーカー研究会学術集会担当 岐阜大学 森重健一郎

このたび第4回婦人科がんバイオマーカー研究会を担当させていただくことになりました。

平成25年に「臨床プロテオミクス研究会」から名称変更されて以来東京大学・東京慈恵医大・九州大学の主催で開催され有意義な議論が交わされてきました。今まで婦人科腫瘍において多大な実績を残された各大学が主催されてきた研究会を岐阜大学が主管させていただくことは大変名誉であり、是非充実した会にしたいと医局員一同意気込んでおります。

ベバシズマブが卵巣がん治療に保険収載され、その後子宮平滑筋肉腫に対するパゾパニブ、さらにはベバシズマブの子宮頸がんに対する適応拡大も進められようとしています。ただこれら分子標的治療は分子を標的にしたものでありながら、婦人科がん臨床では通常の抗がん剤と同様に腫瘍生存に重要な特定分子について検討されることなく使用されています。多くのサロゲートマーカーの候補が提案されていますが、ほかのがん種のように臨床的に有用なものが見出されていないのが現状です。この研究会はこの領域に特にターゲットを絞った研究会です。新たなブレークスルーになるような議論を期待しております。

特別講演では大阪大学免疫細胞生物学教授である石井優先生にお願いしています。生体内の細胞の動きをリアルタイムに観察することによって得られる知見を骨粗鬆症、がん領域など多くのフィールドに応用しておられる先駆者です。基礎研究を臨床への応用に広げていく醍醐味を語っていただけるのではないかと期待しています。

診断・治療にわたるバイオマーカーの重要性について幅広い議論ができるよう、皆様の多数の参加をお待ちしています。